私たちの人間の体を支える骨。
骨の強度はイキイキとした生活や美しいスタイルを維持するために大切だといえます。
その骨にとってコラーゲンという成分は非常に重要な役割を果たしています。
コラーゲンといえば美容や健康というイメージが強いですが、骨とはどのような関係を持っているのでしょうか。
私たちの体の中にある骨とコラーゲンの関係性と、骨にとってコラーゲンはどのような役割を果たすのかを見ていきましょう。
目次
骨の主成分はカルシウム、そしてコラーゲン
骨=カルシウムとイメージされているように、骨を形成している主成分は確かにカルシウムです。
骨の色が白いのも、カルシウムが主成分であるからこその色となっています。
また主成分であるカルシウムは骨の成分のうち70%を占めています。
しかし、次に多い成分としてあげられるのがコラーゲンです。骨を形成している成分のうちの20%がコラーゲンで占められているのです。
次いで10%を占める水分が続きます。
このように、骨において主成分であるカルシウムに次いで重要なのがコラーゲンという成分なのです。
殆どの人は、今まで、骨を強化するためにカルシウムばかりを念頭に置きながら摂取していた事でしょう。
これからは、コラーゲンの役割や効能も意識した骨強化が大切です。
高齢化社会だからこそコラーゲンを活躍させるべき!
私達日本人が、直面し始めている高齢化問題。数年後には益々その問題は深刻になるでしょう。
その中でも、身体機能の衰えは特に注意しなければならない点です。
高齢化と言えばまさに、足腰の弱いお年寄りが増え、骨折をはじめとした骨にまつわる疾患で悩む人が少なくないでしょう。
そんな時、同居人の介助が必要になったり、寝たきりになったりしてしまうことはなるべく避けたいものです。
高齢化に向けて、早くからコラーゲンを積極的に摂取する事で、骨強化をし、あらゆる骨の疾患予防ができるのです。
そして深刻な高齢化時代を乗り切りましょう。
骨におけるコラーゲンの役割
どうして骨にカルシウムだけでなくコラーゲンが必要なのか、それは骨の弾力性を作るという役割を担っているからです。
骨の強さ、つまり強度を作りだすのがカルシウムの役目で、骨にあるコラーゲンは骨の強度を決定づけているのです。
つまりコラーゲンがしっかりとない骨は強度が弱く、外部からの衝撃に対して柔軟性が無く、骨折しやすい骨になるということになります。
コラーゲンは、まるで骨のクッション役と言っても過言ではないでしょう。
若い子にもコラーゲン摂取は大切
コラーゲンは、年齢を重ねるほど減少するものですが、コラーゲンを減らすような生活をしていれば、若くともコラーゲン減少は起こります。
例えば、「あまり日に当たらない」「喫煙をする」、「運動不足」などの要因は、コラーゲン生成の妨げになるのです。
これらが思いあたる若年層は、早めに生活改善をし、同時にコラーゲンを摂取して、これ以上減らないケアをしましょう。
コラーゲンが少ない事で骨にもたらされる影響とは
コラーゲンが少ない事で骨にもたらされる影響は、骨折だけではありません。
コラーゲンが少なくて関節にうまく曲げられない事から発生する関節炎症 や、骨の変形、骨粗しょう症などがあげられます。
特にこれからは骨粗しょう症に関し、対策をこうじる必要があるため、ここでは、骨粗しょう症予防のためにコラーゲンが必須であることもご説明いたします。
骨粗しょう症とはどのようなもの?
健康上で問題視される骨粗しょう症とはどのようなものでしょうか?
骨粗しょう症を簡単に言ってしまえば、骨が、スカスカになり、少しの負荷で骨折などに陥る症状の事です。
最近では、自治体の健診項目に骨密度の検査を取り入れている事があります。
この症状で思い出されるのが高齢者ですが、実は更年期世代の女性も骨粗しょう症リスクが極めて高くなるでしょう。
なぜなら、更年期を迎えると、女性ホルモンであるエストロゲンの減少がおきます。
エストロゲンは骨を作る細胞を活性化させるなどの働きがあるため、その機能も低下するわけです。
もちろん、更年期にはエストロゲンだけでなく、コラーゲンも減少しますから、骨は急激に元気をなくし、骨粗しょう症のリスクも高まります。
ちなみに、女性はもともと骨密度が低いため、男性と比較しても、骨粗しょう症になりやすいと言えるでしょう。
骨の代謝にもコラーゲンが重要
固く頑丈に見える骨も、実は代謝をくり返してどんどん新しい骨が作られています。
骨の代謝は、壊しては作るという作業の繰り返しになります。
- 破骨細胞が老化し壊す必要が出てきた骨を、酸や酵素などで溶かす。
- その後骨芽細胞が新たな骨の形成へと動き出し、まずはじめに骨の土台となるコラーゲンなどのタンパク質を形成する。
- コラーゲンなどで土台ができると、そこにリンやカルシウムを貼り付け土台を覆い骨を形成していく。
このように骨をどんどん新しくしていく骨の代謝においてもコラーゲンが重要な役割を果たします。
コラーゲンは毎日コツコツ摂取する事が大事!
コラーゲンの不足している骨は固いだけで強度が無く、非常に折れやすい骨となってしまうのです。
骨形成のためのコラーゲンは蓄えが効かないため、毎日コツコツ摂取がおススメです。
骨を作るために必要とされているコラーゲンは、毎日体中の中の骨の代謝に役立たなければなりません。
そのためにはかなりの量のコラーゲンが、継続的に必要となってくるのですが、残念ながら年齢とともにコラーゲン量はどんどん減少してしまいます。
そこで重要なのが、コラーゲンを継続的に摂取し続けるということです。減ってしまうコラーゲンにブレーキをかけ、毎日どんどん作りだされる骨を強力にするため、コラーゲンを意識した生活が重要です。
コラーゲン減少をくいとめ、骨強化をする方法
ある年齢になれば、コラーゲン減少は致し方のない現象と言えるでしょう。
ですが、コラーゲンの減少に拍車をかけてしまうような生活習慣があります。
喫煙を控える
喫煙によるニコチンは骨の形成やコラーゲン低下にかかわります。
なるべく本数を減らしたり、思い切って禁煙したりするのが望ましいでしょう。
紫外線カットをしながら日光にあたる時間を設ける
最低でも、1日に1回30分〜1時間程度は日の当たる生活をしましょう。
日光に当たることで、骨密度を高めるビタミンDの体内生成が可能なのです。
ですが、注意したい点は十分な紫外線カットをする事です。
紫外線はコラーゲンが存在する真皮層にまで届き、コラーゲンを破壊する事があるからです。
エストロゲンに似た成分を取り入れる
更年期前後の女性であるば、コラーゲン生成に関係するエストロゲン減少を抑えるために、豆腐や納豆などのエストロゲンに似た働きをする大豆イソフラボンなどを摂取しましょう。
骨強化にコラーゲンサプリメントやドリンクが良い理由
私達が骨強化のためにコラーゲンを摂取しようとすれば、まず最初に思いつくのは身近な食事からでしょう。
鶏肉、フカヒレ、スッポンなど、様々なコラーゲン食材が思いつきますね。
ですが、これらの食材を他の栄養成分とのバランスを考えながら毎日取り入れるのは、難しいのです。
実際に、コラーゲンやカルシウム吸収を助けるコンドロイチンや、体内コラーゲンの合成に必須のビタミンCなども一緒に摂取してあげたい骨に関する重要な成分なのです。
また、コラーゲン食材は脂質が多く、太りやすいなどのデメリットもあります。
これらを総合的に考えれば、コラーゲンサプリメントやドリンクが一番効率良く、あらゆるコラーゲン食材でのデメリットを回避してくれるでしょう。
まとめ
年齢相応に骨も衰えます。
その骨をクッションのように柔軟に支えるコラーゲンは、カルシウム同様、積極的に取り入れる必要があります。
高齢社会を丈夫な骨で乗り切ったり、アスリートとして骨折や関節疾患などを避けたりするためにも若いうちからのコラーゲン摂取を、ぜひオススメいたします。
コラーゲンサプリやコラーゲンドリンクなどを活用して、日々コラーゲンを満たす工夫を生活スタイルの中に組み込むようにしてみましょう。